はじめに
この記事は2024年11月10日に加筆更新しています。
ブログや日記など、定期的に記事を書く場合、フォーマットやレイアウトを統一することで、記事の見た目や情報が整い、読者にとっても分かりやすくなります。
そのため、あらかじめテンプレートを作成しておくと非常に便利です。WordPressには、こうしたテンプレートを効率的に管理・再利用できる「同期パターン」(旧称: 再利用ブロック)機能があります。
本記事では、WordPressで同期パターンを作成し、日々の記事作成を効率化する方法について詳しく紹介していきます。
同期パターンのメリット
同期パターンの最大のメリットは、「一度作成したブロックやデザインを簡単に再利用できる」点です。
例えば、次のような場面で役立ちます:
- レイアウトの統一:ブログ記事の冒頭に定型文を追加したり、特定のセクションに毎回同じデザインの要素を挿入したい場合、同期パターンを利用すれば、レイアウトが整った記事を簡単に作成できます。
- 更新の効率化:例えば、連絡先やプロモーションなど、全ページで共通している情報が変更になった場合でも、同期パターンを編集すれば、全ての記事で一括で情報が更新されます。
- チームでの活用:複数人でブログを運営している場合、同期パターンを使うことで、チームメンバー全員が同じテンプレートで記事を書けます。これにより、デザインが統一され、読者にとって一貫性のあるブログになります。
同期パターンの作成手順
まず、WordPressの編集画面で同期パターンを作成してみましょう。
同期パターンの作成
同期パターンの作成は、WordPressで記事を編集しているときに、同期パターン化したいブロックを選択します。
このとき、複数のブロックを同時に選択して同期パターン化することも可能です。
例えば、見出しとテキストの組み合わせや、画像と説明文などのレイアウトを一括で登録できます。
ブロックメニューの縦に並んだ「…」ボタン(次図①)をクリックします。
すると、メニューが表示されるので、その中の「パターン/再利用ブロックの作成」を選択します(次図②)。
すると、右図のようなパネルが表示されるので、”名前”の欄に適当な名前を入力します(次図①)。
同期を有効にするか、非同期にするかを選択します。
ここで同期を有効にした場合、同期パターンを変更すると、この同期パターンを参照している全ての部分が同期して変更されることになります(次図②)。
状況に応じて、同期・非同期のどちらが適しているかを判断しましょう。
設定後、”生成”ボタンをクリックします(次図③)。
次の図のように、ブロックが同期パターン(旧再利用ブロック)として定義されます。
同期パターンの呼び出し確認
本記事の後半で同期パターンの使い方は説明しますが、ここでは定義した同期パターンが呼び出せるかを確認してみます。
ブロック追加メニューを表示する
編集中の記事に、ブロックを追加してみてください。
ブロックの追加は、任意の場所で”+”(次図①)をクリックします。
これでブロックの追加メニューが表示されます。さらに「すべて表示」(次図②)をクリックし、利用できるブロック一覧を確認します。
同期パターンの挿入
左サイドメニューの”ブロック パターン メディア”という3つのタブが表示されているので、「パターン」タブを選びます。
横にが表示されていると思います。
こちらをクリックします。
ここに、自分で作成した同期パターン(旧再利用ブロック)が表示されるはずです。
選択してクリックすることで、記事に同期パターンを挿入できます。
非同期パターンの場合
同期パターン作成時に「非同期」を選んだ場合は、「パターン」タブの中の「マイパターン」に登録されています。
必要なパターンを選び、記事に挿入しましょう。
記事に同期パターンを挿入する
以上、記事に同期パターンを挿入する方法を確認します。
記事の編集画面で左上の「+」ボタンをクリックし、「パターン」タブを選択します。
そこに表記されている同期パターンの中から、先ほど作成したものを選び、クリックすると記事内に挿入されます。
同期と非同期の選択についてのポイント
同じテンプレートを使い回す記事には「同期」を活用し、記事ごとに個別に編集したい場合は「非同期」を選択すると良いでしょう。
例えば、同じレイアウトで製品紹介ページを複数作る場合、同期にしておけば更新が一括で反映され、メンテナンスが容易です。
同期パターンの管理方法
作成した同期パターンは、管理メニューから編集や削除が可能です。
パターンの管理メニューを追加する
同期パターン(旧再利用ブロック)の管理メニューを開くには、次のような手順となる。
1.編集画面の左上の”+”(次図①)をクリックします。
2.左サイドバーにブロック挿入ツール が表示されると思います。
同期パターン(次図①)を選択し、下の方にある”マイパターンを管理”(次図②)をクリックします。
パターンの編集
【追記】wordpress 6.4.1では、右上の”…”(縦並び)から”パターンの管理”を選ぶと管理画面が開きます。
この画面から、同期パターンの名称変更や削除、同期の有効・無効の切り替えを行うことができます。
同期パターン(旧再利用ブロック)の再利用
記事の編集画面でブロックメニューを選びます。左上の”+”です。
同期パターンのタブをクリックします。
そこに表記されている同期パターンの中から、先ほど作成した同期パターンを選んでクリックします。
非同期を選ぶ場合はパターンタブの中のマイパターンから同期パターンを選びます。
同期パターンが挿入されました。
まとめ
WordPressの同期パターン(旧再利用ブロック)は、記事作成の効率を飛躍的に向上させるツールです。
定型文やよく使うレイアウトをテンプレート化し、効率的に記事作成が行えるだけでなく、同期を利用することで一括更新が可能になります。
ぜひ、WordPressで繰り返し使うフォーマットをテンプレート化して、ブログ運営に役立ててください。
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